歴代ラテンボクサーランキング
歴代のラテンボクサーで最強ボクサーベスト5を選んでみました。(あくまでも、私見で選んでおりますのでご了承下さい)
ボクシング界のラテン地域は、メキシコより南側のアメリカ大陸やプエルトリコ島をさしており、多くのレジェンドボクサーがいる中で選んでおりますので、凄い顔ぶれとなっております。
10位から7位
第10位 ルーベン・オリバレス
88勝77KO 13敗3分
元2階級制覇王者
1969年8月22日、ライオネル・ローズが持つWBA・WBC世界バンタム級王座に挑戦した時の戦績は52戦51勝49KO1分の戦績で、ミスター・ノックアウトと呼ばれていました。
そして、ローズをも5回KO勝利で王座を奪取しました。
第9位 パスカル・ペレス
84勝57KO 7敗1分
元世界フライ級王者
身長150cmほどで、計量では毎回フライ級リミットを大幅に下回り、現在のミニマム級ぐらいの小柄な体格ながら、全身バネのような体からKOを量産しました。
第8位 カルロス・モンソン
89勝61KO 3敗9分1NC
元WBA・WBC世界ミドル級統一王者
モンソンのボクシング・スタイルは、181cmの長身、190cmのリーチを十分に生かして距離を保ち、ワンツーや返しの左フックを的確にヒットさせ、相手をマットに沈めていきました。
練習をあまりしていなかったがスタミナがあり、打たれ強くもありました。
モンソンは3回負けておりますが、いずれもキャリアの最初の2年間に負けたものでした(彼がまだ初心者だった時のもの)世界ミドル級のタイトルは14度防衛し、王座を返上し引退しました。
第7位 エデル・ジョフレ
72勝50KO 2敗4分
元2階級制覇王者
世界バンタム級王座とWBC世界フェザー級王座に君臨した元二階級制覇者。「ガロ・デ・オーロ(黄金のバンタム)」の異名を持ち、リング詩の歴代バンタム級ランキングでは1位に評価されております。
アマ通算戦績は150戦148勝2敗という驚異的レコードで、プロでも78戦戦い、ファイティング原田さんにしか負けなかった。
ファイ手キング原田さんにタイトルを奪われた試合は、クロス・ゲームでしたが、試合後には笑顔で原田を担ぎ上げていたように、人格者でした。
第5位 ファン・マヌエル・マルケス
56勝40KO 7敗1分
元世界4階級制覇王者
攻撃力の高さから「Dinamita(ディナミータ)」(スペイン語でダイナマイト)の異名を持つマルケスは、ボクシング一家に育ち、弟のラファエル・マルケスは元2階級制覇王者である。2007年に弟ラファエルと共に史上初の兄弟同時2階級制覇を成し遂げました。
マルケスはフェザー級からスーパーライト級まで、4階級を制覇しましたが、フェザー級時代は強すぎて、トップボクサー達がマルケスを敬遠した為、初めて世界のベルト(IBF世界フェザー級王座)を腰に巻くまで、約10年費やしました。
世界王者になってから、終生のライバルとなるマニー・パッキャオと出会い、パッキャオを追いかけて階級をどんどん上げて行き、パッキャオだけでなくそうそうたるメンバーと激闘を繰り広げました。
マルケスは、デビュー戦で相手から3度ダウンを奪ったにもかかわらず、失格負け(対戦相手がコミッション・ドクターのお抱え選手であったため)にされたのを皮切りに、不当判定が多く、7敗の中で明確に負けたのは、フロイド・メイウェザー・ジュニアのみでした。
第5位 サルバドル・サンチェス
44勝32KO 1敗1分
元WBC世界フェザー級王者
サルバドル・サンチェスは、剛腕ダニー・ロペスを破ってWBC世界フェザー級王座を奪取し、9度防衛しました。
6度目の防衛戦では「KOキング」ウィルフレド・ゴメスと歴史に残る名勝負を演じ、9度目の防衛戦ではアズマー・ネルソンを激闘の末15回TKOで破りました。
サンチェスの強さはわかりにくいのですが、カウンターの天才で防御から攻撃の切り返しに長けておりました。さらに、細身ながら打たれ強く、スタミナが抜群にあり、アウトボクシングだけでなく、打ち合いも非常に強かったのです。
第4位 リカルド・ロペス
51勝37KO1分
元統一 世界ミニマム級王者、IBF世界ライトフライ級王者
リカルド・ロペスの特徴はとにかく防御が上手で、距離感もよく、相手に打たせずに自分だけが打つボクシングです。
カウンターもうまく、パンチも強く、攻撃の幅も広く、右ストレートの他、左フックと左アッパーも強烈で様々なパンチでKOできました。
体は華奢なのですが、体のしなりを使ったフォームから強烈なパンチを打ち込みKO勝ちは多かったのです。
ロペスが打たれるシーンはほとんどなく、ほとんどの試合が一方的だったので、多くの人はロペスのボクシングは完璧で理想のボクシング・スタイルだと言われます。練習熱心で地味で基礎の練習をコツコツするので、引退までスキのないボクシングを継続し、無敗のまま引退しました。
第3位 アレクシス・アルゲリョ
82勝65KO 8敗
元世界3階級制覇王者
フェザー級、スーパーフェザー級、ライト級の3階級を制覇したアルゲリョが最初に奪取したベルトは、ミスター・ノックアウトと呼ばれていたルーベン・オリバレスを破って戴冠したWBA世界フェザー級のベルトでした。
フェザー級のタイトルを4度、スーパーフェザー級のタイトルも8度、そしてライト級のタイトルを4度防衛するのですが、ほとんどがKOでの勝利でした。
アルゲリョは、El flaco explosivo (爆発的なやせっぽち)と呼ばれ、178cmの長身と長いリーチから繰り出す強打で、82勝65KOを積み上げました。
アルゲリョのボクシングスタイルは、正統的なスタイルで、長いリーチから左ジャブを突いて相手を崩し、ワン・ツーから強烈な左フックや左アッパーを打ち込みました。そして、長距離だけでなく、インファイトも得意でショートのアッパーを上下に突き刺し、ボディブローも強烈でした。
アルゲリョは1975年10月に来日し、WBA世界フェザー級の防衛戦をロイヤル小林さんと行いましたが、その試合を見られた方は、アルゲリョがいかにやせっぽちで長身(ロイヤル小林さんと12cmの身長差)でいかに破壊力のあるパンチを持っているのか、ご理解できるかと思います。
KOされたロイヤル小林さんは、「アルゲリョのパンチは氷の塊で殴られていると感じるほど強烈な威力だった」と語ったほど、アルゲリョのパンチは強烈なのでした。
第2位 ロベルト・デュラン
103勝70KO 16敗
元世界4階級制覇王者
ロベルト・デュランは、ライト級、ウェルター級、スーパーウェルター級、ミドル級と4階級に渡って世界王者に君臨し、石の拳と呼ばれた硬い拳と圧倒的な体力でKOの山を築きました。(デュランの叔父もココナッツを素手で叩き割る怪拳を持っていたという噂)
15歳9か月でデビューしたデュランは、33年もの長期に渡って戦い、170cmの身長ながら晩年はライト級より5階級も重いスーパーミドル級(76.204キロ以下)で戦いました。
ライト級時代は、型にはまらず闘争本能、エネルギッシュで破壊力のある攻撃、野生の勘を使った防御等で対戦相手を叩き潰し、12度の防衛戦は全てKO勝利で防衛しており、歴代ライト級ボクサーの中で最強と評価されております。
しかし、その頃に2人のトレーナー(レイ・アーセルとフレディ・ブラウン)が技術をしっかり習得させたので、上の階級でもしっかり戦えることができ、かつ長期に渡ってファイトできたのでしょう。
第1位 フリオ・セサール・チャベス
108勝87KO 6敗2分
元世界3階級制覇王者
フリオ・セサール・チャベスはデビュー以来89連勝(歴代3位)し、世界タイトルを3階級制覇しました。
全盛期は、豪打と驚異的なタフさを武器に完璧な強さを誇り絶大なる人気を得ました。グレグ・ホーゲンとの防衛戦では何と13万人の観衆がアステカ・スタジアムに集まったのです。
どんな相手でも真っ向から受け 最後はきっちり倒すボクシングは、メキシコだけでなく、世界中で英雄として崇められました。
チャべスのガードは固くブロッキングの技術は神業で顎はとんでもなく頑丈、更にスタミナは桁外れです。攻撃はパワフルで上下に強打を連打で打って来るので、ほとんどの相手は倒されてしまうのです。
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