【徹底予想】那須川天心vs井上拓真|AI・海外オッズ・WBC公式分析から勝敗を読み解く

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いよいよ、日本ボクシング界注目の一戦のWBC世界バンタム級王座決定戦 那須川天心選手(WBC1位)vs 井上拓真選手(WBC2位)/strong>近づいてきました。

今回は、海外ブックメーカーのオッズ、WBC公式プレビューの評価、そして最先端AIの予想、さらにボクシングオタクである私自身の予想まで、すべてまとめてお伝えいたします。

また、日本のボクシングファンの間で囁かれる『井上拓真選手はサウスポーが苦手なのか?』という疑問も、徹底的に検証していきます。

両選手のプロフィール・戦績

那須川天心選手(なすかわ・てんしん)

項目 詳細
生年月日 1998年8月18日(26歳)
出身地 千葉県松戸市
身長 165cm
階級 バンタム級
構え サウスポー
ボクシング戦績
(試合前)
7戦全勝(2KO)
キック戦績 42戦全勝(28KO)
総合格闘技 4戦全勝
ニックネーム 神童
主な実績 2023年ボクシング転向、元WBO世界王者ジェイソン・モロニー選手に判定勝ち

キックボクシングで圧倒的な戦績を残し、「神童」と呼ばれた那須川天心選手。2023年にボクシングへ転向後も無敗を続け、格闘技キャリア54戦無敗という驚異的な記録を誇ります。スピードと変則的なリズムが最大の武器です。

井上拓真選手(いのうえ・たくま)

項目 詳細
生年月日 1995年12月26日(29歳)
出身地 神奈川県座間市
身長 160cm
階級 バンタム級
構え オーソドックス
戦績
(試合前)
22戦20勝(5KO)2敗
アマチュア戦績 57戦52勝(14RSC)5敗
家族 兄は井上尚弥選手(4団体統一王者)
主な実績 元WBA世界バンタム級王者(防衛2回)
元OPBF東洋太平洋バンタム級王者
元日本スーパーフライ級王者

世界最強ボクサーと称される井上尚弥選手の実弟である井上拓真選手。豊富な世界戦経験と、接戦を勝ち切る勝負強さが持ち味です。2024年2月には元IBF世界王者ジェルウィン・アンカハス選手を9RでKOし、サウスポー対策の高さを証明しました。

【徹底検証】井上拓真選手は「サウスポー苦手」なのか?

日本のボクシングファンの間、またはボクシング関係者が指摘している『井上拓真選手はサウスポーが苦手なのか?』という疑問。これを徹底的に検証していきます。

結論:「サウスポー苦手説」は誤解である

結論から言います。拓真選手がサウスポーを苦手としているというのは、事実ではありません。

誤解が広まった理由:2019年ウバーリ戦

この誤解が広まった最大の理由は、2019年11月のノルディーヌ・ウバーリ選手戦での敗北です。

しかし、あの試合を冷静に見返すと、「サウスポーだから苦手」という要素は見当たりません。

ノルディーヌ・ウバーリ選手は、アマチュア時代にオリンピックに2度も出場したアマチュアエリートで、圧倒的なテクニックと経験を持っていました。2度の五輪という国際舞台で培われた経験値は、並外れたものでした。

拓真選手は、距離を大きく崩されたわけではなく、ジャブも右ストレートも確実に当てていました。サウスポー相手に技術的に圧倒されたわけではなかったのです。

敗因は『サウスポーだから』ではなく、ウバーリ選手個人の圧倒的なテクニックとパワーの差でした。

サウスポー対策の証明:2024年アンカハス戦

そして2024年2月、拓真選手はサウスポーのテクニシャン、ジェルウィン・アンカハス選手と戦いました。

ここで拓真選手は、サウスポー相手に完璧な試合を披露しました。元IBF世界王者アンカハス選手を相手に、素晴らしいポジショニングを見せ、サウスポーの左ストレートに対して見事に防御し、左ジャブや右ストレートを的確に当て、最終的には9Rにノックアウトしました。

このパフォーマンスを見る限り、拓真選手がサウスポーに問題があるという要素は、まったく見当たりません。

【図解】オーソドックスvsサウスポーの戦術的違い


🥊 オーソドックス vs オーソドックス

  • ジャブの距離:お互いのリードジャブ(前の手の左ジャブ)が適切な距離にある
  • 強打の距離:お互いの右ストレートも同じく適切な距離にある
  • 前足の位置:お互いの前足(左足)はぶつからない
  • 距離感:ジャブで測った距離がそのまま右ストレートの距離として機能する

🥊 サウスポー vs オーソドックス

⚠️ 距離感の違い

サウスポー対オーソドックスの対戦では、お互いのリードジャブ(サウスポーの右ジャブ vs オーソドックスの左ジャブ)が近く、逆にお互いの強打(サウスポーの左ストレート vs オーソドックスの右ストレート)は遠い位置にあります。

そのため、オーソドックスの選手がいつものようにリードジャブで距離を測定すると、右ストレートが遠く感じられ、距離感が狂いやすくなります
一方、サウスポーの選手は普段からオーソドックスと対戦することが多いため、この独特な距離感に慣れているという大きなアドバンテージがあります。

👣 前足の外側争い

オーソドックスも前の足(左足)とサウスポーの前の足(右足)はぶつかりあう形になります。そして、前足を相手の前足の外側に置くことができれば、後ろの手のストレート(オーソドックスなら右ストレート、サウスポーなら左ストレート)が入りやすくなります。そのため、サウスポー対オーソドックスの戦いでは、前足の外側を取り合う攻防が頻繁に起こります。

しかし、サウスポーの選手は日常的にこの外側争いを経験しているため、多くの場合、サウスポー側が有利なポジションを確保することができます。

✅ 井上拓真選手のサウスポー対策

このように、サウスポー対オーソドックスの戦いでは距離感とポジショニングが非常に重要になりますが、井上拓真選手はアンカハス戦において、この戦術的課題を見事にクリアしました。

  • サウスポー特有の距離感に惑わされず、左ジャブと右ストレートを的確に当てている
  • 前足の位置取りで優位に立ち、効果的な攻撃ポジションを確保
  • サウスポー相手のやりにくさを全く感じさせない完璧なパフォーマンスを披露

海外ブックメーカーのオッズ分析

次に、イギリスやアメリカの海外ブックメーカーのオッズを見てみると、いずれも那須川選手が優位とされております。

これは、那須川選手の持つスピード、変則性などが評価されているのです。

加えて、那須川選手は7戦全勝。ボクシング転向後も無敗。元WBO世界王者ジェイソン・モロニー選手を判定で破るなど、確かな実績が評価されているのです。

WBC公式プレビュー・専門家の評価

WBC公式プレビューでは、那須川選手のスピード、そして左構えと変則リズムは強みであるが、拓真選手の経験や実績、完成度も非常に高く、十分勝機があるとしております。

そのため、WBCの公的な分析としては「どちらが勝ってもおかしくない/均衡の取れたタイトル戦」と位置づけられています。

各専門家の予想まとめ

1. WBC公式プレビュー

  • 予想:「どちらが勝ってもおかしくない」均衡した試合
  • 評価ポイント:那須川選手のスピードと変則性を高く評価しつつ、拓真選手の経験値と完成度も認めている

2. Jason Moloney(元WBO世界王者/Boxing Scene)

  • 予想:「50-50の試合」で予想困難
  • 評価ポイント:那須川選手のスピードは脅威だが、拓真選手がタイミングでカウンターを狙えば勝機あり。Moloney選手自身が那須川選手と対戦した経験から、拓真選手が経験とボクシングIQでタイミングを掴めるかが鍵と分析

3. Big Fight Weekend

  • 予想:那須川選手が-425のオッズで優勢
  • 評価ポイント:キックボクシングで培った「距離の出入り」の巧みさ、スピード、変則的なリズムを高く評価

【AI予想対決】ChatGPT vs Genspark

それでは、AIの予想はどうでしょうか?

今回、2つの最先端のAI、ChatGPTGensparkに予想を依頼しました。

「過去の試合データ、パンチ精度、被弾率、サウスポー適性、ラウンドごとのペース配分など100項目以上を解析した結果——」

ChatGPTの予想:那須川選手有利

勝率予想:

  • 那須川天心選手 勝利:59%
  • 井上拓真選手 勝利:41%

評価ポイント:ChatGPTは、那須川選手のスピードと変則性を高く評価しています。ただし、拓真選手の『アジャスト能力』『後半の強さ』も高く評価しており、決して大差ではありません。

Genspark AIの予想:井上選手有利

勝率予想:

  • 井上拓真選手 判定勝ち:55〜60%
  • 那須川天心選手 判定勝ち:30〜35%
  • 引き分け:5〜8%
  • KO決着:5〜7%

評価ポイント:Genspark AIでは、拓真選手の経験値、特に世界戦や12ラウンドを戦った経験、そしてパワーの優位性から、拓真選手を有利と判断しています。

AIの予想が真逆に割れた理由

興味深いのは、2つのAIが真逆の結論を出していることです。

  • ChatGPTは『那須川選手のスピード』を重視
  • Genspark AIは『拓真選手の経験値』を重視

しかし、両AIとも共通して指摘しているのは——
序盤の那須川選手』、そして『中盤以降の拓真選手』という構図です。

つまり、那須川選手が序盤のリードを12ラウンド守り切れるか、拓真選手が後半で逆転できるか——

AIの予想が割れる、まさに五分五分の大一番。そして両AIとも、判定決着の可能性が非常に高いと予測しています。

【ボクシングオタクCH】私の勝敗予想

それでは最後に、ボクシングオタクCHの予想を話します。

🥊 最終予想 🥊

井上拓真選手の判定勝ち

予想理由① 経験値の圧倒的な差

拓真選手は24戦のキャリア、そして12ラウンドの世界戦を何度も経験しています。

一方、那須川選手は7戦のキャリア、そして12ラウンドをまだ経験しておりません

世界戦のペース配分、試合運び、そして後半の体力配分——
これは、実際に経験しなければ身につかないものだと思います。

予想理由② 接戦を勝ち切る力

拓真選手の競った試合を勝ち切る力も見逃せません。

過去のマークジョン・ヤップ選手戦石田匠選手戦アンカハス選手戦など、僅差の展開から、最後に勝ちを手繰り寄せた試合を拓真選手は経験しており、接戦の経験値、そして勝負強さは、拓真選手の大きな武器だと思うのです。

予想理由③ 兄・尚弥選手の存在【最大の理由】

そして三つ目。これが最も大きいのですが、兄・尚弥選手の存在です。

ボクシングIQ、距離の作り方、サウスポーとの戦い方。
尚弥選手の世界最高峰の技術を、最も近い距離で見てきたのが拓真選手です。

今回、拓真選手はその技術、戦術、メンタリティを、共有しながら日々トレーニングをしていると思います。

当然、尚弥選手からサウスポー対策も学んでいると思います。

経験値と勝負強さ、そして尚弥選手から学んだ技術で、拓真選手が後半を制し、最終的には判定で勝つと予想しております。

まとめ:史上稀に見る好カード

海外ブックメーカー、WBC公式、AI、そして私の予想——すべてが異なる結論を出しているこの試合。それだけ両者の実力が拮抗している証拠です。

  • 那須川選手の武器:スピード、変則性、キックで培った距離感
  • 井上拓真選手の武器:経験値、12ラウンドの戦い方、兄から学んだ技術

11月24日、トヨタアリーナ東京で繰り広げられるWBC世界バンタム級王座決定戦
日本ボクシング史に残る名勝負になることは、間違いありません。

果たして、神童・那須川天心選手が世界王座を獲得するのか、それとも井上拓真選手が王座に返り咲くのか——

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